クラウド アトラス 4度観ました。後半追記あり

cloud-atlas-

1999年、劇場ではじめて「マトリックス」を観たとき、めくるめく斬新な映像の奔流に晒されつつ、未体験のネット社会を暗示する複雑な展開に意識を奪われながらも、自分の理解を超えたところで「この映画は真実を語っている」という思いが絶えずあった。それは魂のささやきとも言える不思議な感覚だったが、その後、年月を経て繰り返しDVDで観るたびに様々なセリフを通じて気づきが深まり、特に3.11以降は社会の動きという外的な要因によって、その真実の度合いに拍車がかかり、あらためてこの映画の神がかり的なメッセージ性に驚愕しつつ、今こそ多くの人とシェアすべき映画である、との思いが募っている。

そして「クラウドアトラス」の予告編を観たとき、まさしく「マトリックス」に対するのと同じ感覚がよみがえった。

恥ずかしい話、4月に入るまでこの映画や原作の存在すら知らなかったが、たまたまネットで予告編を観てしまったら居ても立っても居られず、すぐに劇場に足を運んだ。

そして直観に間違いはなかった。

テーマは、時空を超越して繰り広げられる魂の成長と普遍の愛。

といってもお慰みもののスピリチュアル映画では決してない。

これは実践的なスピリチュアル映画・・・今日の社会の仕組みに違和感を覚え、実際に何らかのアクションを起こしている人には特に観て欲しい。あなたのささやかな行動にさらなる勇気が沸き起こるはず。

ボクたちが闘う真の敵は、目の前に立ちはだかる巨大なシステム以上に、自らの心の隙なのだった。ボクたち一人ひとりはははかなく、隙だらけの存在だ。その隙に気づくごとに、勇気と善意と行動で少しずつでも埋めていくこと。その意志の力(愛)さえあれば人は時空を超えて繋がり、作用し、未来はかわる。

「マトリックス」を補完して観るのがおすすめ。

「クラウド アトラス」はいわば「マトリックス」が多重層化した世界(実際の意味も?)。
エージェント・スミス(ヒューゴ・ウィーピング)の存在もしっかり共振している。

様々な時代の様々な登場人物が時空を超えて交錯しながら紡がれる、かつてない壮大なシンフォニー映画。

一回だけではもったいない。何度も繰り返し観て、自分を知る映画。

ぜひご自身で体感して欲しい。

この映画のテーマ曲「クラウド アトラス六重奏」・・・「人と人が、時代や場所を越えて何度も出会うことを想像して書かれた楽曲」もシンプルな旋律が魂に響く(サントラはこちら

しかし、これだけの映画が世界的危機を迎える今日のこのタイミングで製作され公開されていること自体が、世界的大事件だと思うのだけれど・・・世の中の反応はいかに・・・

3度目観てきました。

6つのレイヤーの異なる地図が、いかに見事に重なりあっているかがようやく見えてきました。一度だけではおよそ見えて来ないいくつもの重なりとその共振関係がめまぐるしく展開していることに気づかされます。この脚本と構成のクリエイティビティはおよそ人間業ではありません・・・凄い・・・4度目も行くかも(汗)。

熊本市内のシネプレックスは20:35〜23:35のスケジュールのみで18日まで。レイトショー料金で1200円♪

広告